自分らしさとは?
ラジオのDJなり、パーソナリティというのは、
いかに「自分の言葉」で語るのかが大切だと思います。
他人から借りてきた言葉や考えを話しても嘘くさい。
同じように、ナレーションもいかに「自分の言葉」で語れるか。
しかし、ナレーションは原稿があり、全て「他人の言葉」です。
どうあがいても「自分の言葉」にはなりません。ならば・・・。
「自分の気持ち」をどう言葉に乗せることができるのか。
これがテーマになります。
言葉そのものは他人が書いたものでも、
その言葉、状況、シーンなどから自分が「どう感じた」か。
その感じたことを、まずはディレクターに理解される、
そして視聴者に届けるには、どうすればいいのか。
自分が積み重ねてきた経験や感性を、何気ない言い方に、
とても自然に乗せていく・・・これが難しい。
だから、まずはアナウンサーのように「綺麗に話せる」技術が
必要とされてきた、ということなんですが、「綺麗な話し方」とは、
いったいどういうものなのか?
結局はリアリティのない、或いは、矯正されたものでしかないのでは?
おそらくそんな疑問が、「女子アナ」というタレントを生み出してきた
ひとつの側面ではないかと思います。
要するに「自分らしさ」というものに対する欲求の結果である、と。
そして「自分らしさ」に今度は迷い込んでいく・・・難しいなあ、なんでも^^;